ユダの有害指定ブログ

あんまり気軽に言えないことや個人的見解を書きます。

【#MTG】同じ次元には1年ほど留まりたい

正直な話、エルドレイン〜イコリアのセットはまったく心が踊らなかった。

 

もちろん、その前のラヴニカ編が熱かったというのも原因の1つではある。ラヴニカのギルド〜灯争大戦は、MTG初期から存在し、とてつもない力を持ってしまったニコル・ボーラスとの最終決戦だ。燃えないはずがない。たくさんのプレインズウォーカーが、魅力的な10のギルドがあるラヴニカに集結し迎え撃つ。ストーリー、カード、どちらの面から見ても(カードのプレインズウォーカーが強すぎることは置いといて)素晴らしいセットだったとは思う。

 

舞台は移りエルドレイン。

再登場のガラク、ウィル、ローアン。はじめましてのオーコ。ガラクは以前ローウィンをプレイしていたことがあるので知ってはいたが、ウィルとローアンは私にとってはここではじめましてだ。おとぎ話のプリンセスたちや出来事(カードのことではなく)が描かれた美麗なイラストはとても目を惹く。とくに呪文としての出来事には今もお世話になっている。

 

だがしかし、パッとしない…!

 

強力なカードはたくさんあるのだがいまいちパッとしないのである…!

 

セットの目玉であるオーコは色んなものを鹿に替えていたらスタンダードで禁止になってしまった。出来事カードは今セットしか収録されず、それぞれ独立した次元が舞台である次のテーロスもイコリアにも出来事は登場しなかった。最近では、戦場で何回も竈に入れられ死に戻りしていた猫も禁止カードになってしまった。

ストーリーではガラクの呪いが解けるという割と大事なんじゃないかと思うこともサラッと流れた。ガラクくん、エルドレインでたくさんの食べ物に囲まれていたからね。

 

テーロス環魂記。

私自身、このエンチャントに塗れた次元のテーロスに触れるのは初である。エルズペスやアショク、一部の神々が再登場。エンチャントでもあるクリーチャーや、新しい英雄譚もこの次元にとても合っていると思う。

信心のお陰で最近多色に触れていたせいか、単色デッキに採用しやすいカードが逆に新鮮だった。破壊不能の神の脅威も十分に味わった。

 

そしてイコリア。

ゴジラとのコラボで話題になったが、「面白いじゃん」という印象しかなかった。その中で1番面白かったのは「強力なビーム」を放つスペースゴジラ。発表と同時に名前変更芸とはウィザーズもやりおる。あとはラドン(猫)やビオランテ(猫)とか。

変容は使ったことはないんだけど、変容するたびに爆アド取れるからめちゃめちゃ強い。中でもジャイルーダは出されたらゲームが終わるくらい、手持ちのデッキに対抗策がなかった。ただ、動きは爽快過ぎて好き。

 

テーロスとイコリアについては、本当にこれくらいの印象しかない。

 

直近でのラヴニカ3部作で、1年間ボーラスとの最終決戦を楽しませてもらったが、エルドレインから次元とセットが単発になった。次のセットは別の次元に行っちゃうので、短編小説を読んでいる気分だ。

 

ブロック制も廃止され、ある意味自由にセットを出すことができるようになった、と言えば聞こえはいい。しかし、3ヶ月程度で次の次元へと舞台が移ってしまうのは寂しいものがある。それはゲーム的にもストーリー的にもである。

 

ラヴニカには10のギルドがある。それが新しいセットを出すたびに解禁されていくの度にワクワクした。

インベイジョンでは初のキッカーと多くの友好色の多色カードが登場した。キッカーの派生形も登場し、ファイレクシアとの決戦は激化する中、アポカリプスでは対抗色のカードがメインになり決戦はクライマックスを迎えた。

ミラディンではアーティファクトに囲まれ、黒使いの私からしたら苦境であったが、私自身も色んなアーティファクトを使って遊んだ。ミラディンの真実が明かされ5つの太陽が登ったとき、無色の世界は変革しグリッサの冒険は終わった。かと思えばミラディンを再訪したらミラディンとファイレクシアで戦争しており、グリッサがファイレクシア陣営にいるときた。当時MTGから離れていたがそのときのグリッサを見て驚きでリアルに声が出た。

 

1年間で3つのセット使って展開していけば、「このあとどうなる!?」っていうストーリーの楽しみと、「この世界で新しい能力は!?」というゲーム的な楽しみが生まれる。レギオンの内容とかバカじゃねえかと思った。

 

それがこのエルドレインからないんですよ!

たぶん、本当にこの辺りが心が踊らなかった理由だと思う。

当事者カードはアーティファクトとクリーチャーを内包した派生形が出たり、変容は逆に退化していっても(ゲームバランスについてはここでは触れない)面白かったんじゃないかと思う。

1年のローテーションの中で多くの能力が出てくるので確かにエキサイティングではあるが、世界観がもったいないと感じる部分もある。

まぁ、これが今のウィザーズの方針かもしれないし、過去ローウィンみたいな例もあるからまた方針が変わる可能性もゼロじゃない。

 

今はゼンディカーで遊びつつ、来年のイニストラードを楽しみに待ちます。